2013年7月21日日曜日

Weak CHF is not here :A Missing Piece for Goldilocks/Carry Trade Bias.

キャリートレードの復権が叫ばれる根底にあるのは、Goldilocks経済の復活(ぬるま湯景気の復活)への期待があります。世界景気は熱くも無いが冷たくも無いと言うほど良い状態であると言う事です。

米国は好調だがQE政策を止めるほどではない。日本も復活し始めている。欧州も何とか持ち堪えそうだし、中国もどうやら大丈夫だろう・・・・と言う思惑ですね。

かつて流行したキャリートレードというものもこのGoldilocks経済の一風景でしたね。

ところで、米ドル、日本円が弱く、比較上、それでも一応高金利と言う通貨に上昇バイアスと言う事になると、かつてのキャリートレードを支えたもう一つの低金利通貨であるスイスフランの動向も気になります。

キャリートレードが本格化するならば、スイスフランも米ドル、日本円と同様の調達通貨の役割を担う事が多いからです。
EURCHF DAILY ⇒ CHF is Not that WEAK.












GBPCHF DAILY ⇒ CHF Looks Weak vs GBP.












CHFJPY DAILY  ⇒ CHF is SOLID vs JPY.












USDCHF DAILY ⇒ CHF is STRONG vs USD.
為替市場におけるCHFの振る舞いを見る限りにおいては、かつてのようなキャリートレードの復活を騒ぐ状況には無く、今の世界経済をGoldilocks状態と見るのが時期尚早であるのと同様にキャリートレードの復活を確信する状況には無いと言うのが冷静な判断なのかもしれません。

CHFは安全資産でもあり、金利云々以外にも、世間のリスク選好度が高い時には売られやすいという性質から、世界中の投資家の多くがGoldilocks経済を確信するならば、CHFも弱い通貨になりがちと言う事も言えます。
 全ては今後の展開次第ではありますので、市場動向の中でCHFの強弱にも注意を向けていく積りです。