2013年12月22日日曜日

Review of the Week.(Dec.16th - 20th. 2013)

12月16日(月)~20日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①米国
  ・12月FOMC⇒Tapering開始決定。
        2014年1月より債券購入額を$10bio減額
        TreasuryとMBSで$5bioずつ減額。
        現在毎月$85bio⇒$75bio⇒継続的減額も示唆。
        経済見通しも改善へ
        失業率が6.5%まで改善しないと引き締めはせず。
        FFレートは相当期間引き上げない方針
        (Forward Guidanceは強化)

 ②欧州
  ・S&Pによる格下げ⇒EUの信用格付をAAA⇒AA+に引下げ
           28ヵ国の総合的な状況悪化が理由。
           各国の財政改善へのコミットも不安要因。

 ③英国
  ・BOE12月議事録⇒現行政策の維持は満場一致。
          力強い経済回復の中でGBP高は懸念材料
  ・S&Pは英国の格付は維持

 ④日本
  ・日銀12月政策決定会合⇒現行金融政策の維持。
             日本経済の緩やかな改善が継続。
             インフレ期待も総合的に上昇傾向
             引締めは失業率が7%以下で安定後。
 
  ・日銀短観(Q4)⇒大きく改善
         大企業製造業12⇒16。2008年以来5年ぶりの水準
         同中規模企業、小規模企業⇒各々6と1に改善。
         大企業非製造業⇒14⇒20。
         同中規模企業、小規模企業⇒各々11と4に改善。
         2014年大企業の設備投資は4.6%増加予定。

 ⑤南半球
・豪12月RBA議事録⇒緩やかな緩和バイアス。
           景気回復低調も部分的には回復の兆し。
           豪ドル高を懸念

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場上昇、債券市場は小動き⇒Taperingは織込み済みか
  ・米DOWは$16,221.14、S&P500は$1,818.32の史上最高値で越週
  ・米10年債利回り2.887%、30年債3.824%と落ち着いた動き。
  ・日経平均も15,870.42円の終値ベース年内最高値で越週

 ②商品市場
  ・FEDのTapering開始の影響で貴金属が下落
   金は一時1オンス当たり$1,200割れで単年ベースで
   32年ぶり下落規模。

 ③為替市場
  ・クリスマス休暇前で材料の割に小動き。
  ・FedのTaperingは米ドルの上昇圧力に
  ・ドル円は104円台へ。
  ・最強通貨は英国ポンド。
  ・ポジション縮小圧力で豪ドルに買戻し。