1 Key Events.
①米国
・12月FOMC⇒Tapering開始決定。
2014年1月より債券購入額を$10bio減額。
TreasuryとMBSで$5bioずつ減額。
現在毎月$85bio⇒$75bio⇒継続的減額も示唆。
経済見通しも改善へ。
失業率が6.5%まで改善しないと引き締めはせず。
FFレートは相当期間引き上げない方針。
(Forward Guidanceは強化)
②欧州
・S&Pによる格下げ⇒EUの信用格付をAAA⇒AA+に引下げ。
28ヵ国の総合的な状況悪化が理由。
各国の財政改善へのコミットも不安要因。
③英国
・BOE12月議事録⇒現行政策の維持は満場一致。
力強い経済回復の中でGBP高は懸念材料。
・S&Pは英国の格付は維持。
④日本
・日銀12月政策決定会合⇒現行金融政策の維持。
日本経済の緩やかな改善が継続。
インフレ期待も総合的に上昇傾向。
引締めは失業率が7%以下で安定後。
・日銀短観(Q4)⇒大きく改善。
大企業製造業12⇒16。2008年以来5年ぶりの水準。
同中規模企業、小規模企業⇒各々6と1に改善。
大企業非製造業⇒14⇒20。
同中規模企業、小規模企業⇒各々11と4に改善。
2014年大企業の設備投資は4.6%増加予定。
⑤南半球
・豪12月RBA議事録⇒緩やかな緩和バイアス。景気回復低調も部分的には回復の兆し。
豪ドル高を懸念。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場上昇、債券市場は小動き⇒Taperingは織込み済みか。
・米DOWは$16,221.14、S&P500は$1,818.32の史上最高値で越週。
・米10年債利回り2.887%、30年債3.824%と落ち着いた動き。
・日経平均も15,870.42円の終値ベース年内最高値で越週。
②商品市場
・FEDのTapering開始の影響で貴金属が下落。
金は一時1オンス当たり$1,200割れで単年ベースで
32年ぶり下落規模。
③為替市場
・クリスマス休暇前で材料の割に小動き。
・FedのTaperingは米ドルの上昇圧力に。
・ドル円は104円台へ。
・最強通貨は英国ポンド。
・ポジション縮小圧力で豪ドルに買戻し。