2013年12月8日日曜日

This Trend Looks Sustainable.

株価の上昇、債券価格の下落、円安などは長い目で見れば続いていくと言うトレンドに見えますが、短期的なSWINGも大きくリスク管理をしっかりしないと振り落とされてしまう展開です。

一方で短期的に大きな値幅は必ずしも出ていませんが、大きく逆方向に振れることもあまり無く淡々と継続中のトレンドは一度入ってしまえば非常に楽です。そんな動きになっていると感じるのが幾つかあるのですが、CHF上昇のようにチャートはそうなっていてもSNBが動くと乱暴に破壊されかねないトレンドを排除すると最も安心して見ていられるのはAUDNZDの下落のように思います。
AUDNZD DAILY ⇒ 美しいベアトレンド
一般論で言えば、豪州は資源国でNZは酪農国です。

世界経済が好調な時は資源が伸びますのでAUDNZDと言うクロスは上昇トレンドになりやすいです。一方で景気の好調、不調に関わらず人は食べていかないと生きていけませんので酪農国の経済は爆発力は無くとも安定しています。

従って世界景気が必ずしも拡大基調ではない時はNZDのほうが堅調となりAUDNZDのクロスレートは下落トレンドになりやすくなります

かつては、「こんなクロス誰か見てるの?」なんて思っていましたが、両国の貿易関係者はしっかり見ているわけですし、このクロスの実需も相当量あるのです。欧州人にとってのEURCHFやEURGBPと同じ事ですね。

豪州の状況は中国経済の状況と相関性が高いのですが、最近は中国の指標はやけに改善しているものの相関性の高い領域でそのコンファームが取れていません。具体的には従来中国の動向と相関性を保ってきた豪州景気や身近なところでは小松製作所の業績で中国経済の復活が確認できない状況なのです。中国が好調ならこのAUDNZDも上昇し安のですが、このしつこい下落トレンドは何かを物語っているのでしょうか・・・

とにかく非常に安定したベアトレンドなので引き続き注目していきましょう。