2013年12月29日日曜日

Well-Tuned EIGO. : Out From Under.

2014年の投資戦略の最もお勧めのなのは米国の不動産であると言うレポートを読んでいたのですが、その中で著名な大手ファンドが既に不動産への投資を積極的に増やしていると言う話が出ていました。その動きを間近で見ていると言う人物による情報提供と言うのが以下の部分です。

He said, " I was trying to buy a rental place a couple weeks ago but they bought it out from under me. From what I've heard, that has happened a lot down here. I know they've relocated guys here solely to build their portfolio of houses."
(彼の話では、「2週間ほど前に賃貸物件を物色していた時に、彼らが横からさらって行ってしまったんだ。どうやら同様の話が最近この界隈で多発しているようだ。彼らは住宅物件のポートフォリオ構築の為だけにこの地区のスタッフを増員している事もわかっている」との事でした。)


投資の話は脇に置きますが、"They bought it out from under me"と言う部分が目を引きました。

例えばここで、 They suddenly stepped in and took it away. 等とやるよりも、横からさらって行くとか、出し抜くように持って行かれた、と言うようなニュアンスが出ている感じでしょうか。

文法的に硬いことを言えば、From もUnderも前置詞として目的語を取るべきなのですが慣用表現も含めて前置詞が繋がるような用法は結構ありますね。

この They bought it out from under me. にはunderの後にmeと言う目的語がありますが慣用句の中には何も取らないケースもあり、文法的には尻切れトンボ感のある用例もあります。

He managed to get out from under. ⇒ 彼はどうにか危機を脱した。

唐突に終わる感じが不思議なんですよね・・・・

後は、pull someone's leg = ~をからかう。と言うのが日本の感覚と違うので注意が必要なのは良く知られていますが、では脚を引っ張ると言うのはどう言うのかというのも今回の”Out From Under”が働く領域です。

Take someone's legs out from under someone. = ~の脚を引っ張る。足もとをすくう。

と言う事でやや脱線しましたが、大物投資家に物色してた不動産を横取りされてしまったと言う人が使用した、They bought it out from under me. と言う言い回しに「へ~」と思ったと言うお話でした。

基本単語ほど奥深いですね。