God willing と言う表現は、ズバリ該当する日本語が無い様にも思えるので、正直に言うと自分が実際に遭遇したような場面でしか使い難い言葉です。
希望的な観測を語っる前後に登場する言葉ですが、身近なところではディーラーや投資家同士の会話やメールなどで自分の相場観(=希望的観測)を述べる際に登場します。
日本語で「ポジショントークだけどね・・」等と言うような局面では、Nativeの人達は"Position Talk"なる名詞は使用せず、Talkを動詞として使用して”I am talking position”と言う事が多いです。
どうやらポジショントークというのは和製英語のようですね。
かつて、ある投資家と相場観が共通している事が判り、お互いに勇気付けられて相場観を語り尽くして気持ちよくなった後で、その極めて自己満足的な状況が可笑しくなって、「結局我々はポジショントークで盛り上がっていたんだね」と言ったときにこの"God Willing"と言う言葉を返されたのがこの表現との出会いでした。以下のような会話だったと思います。
After all, we have been talking position.
Yeah...God willing.
結局お互いにずっとポジショントークばっかりでしたね。
本当に・・・・・後は神様次第だね(⇒そうなりますように)。
と言う感じでしょうか。
アラビア語や宗教にも詳しい方は、アラビア語の"Insha Allah"(アラー様の思し召しのままに)と言う言葉の英訳がGod willingだと言う説もありますのでわかりやすいかもしれません。
この説が正しいとするとですね・・・・アラビア語が英語に与えた影響と言うか、アラビア語由来の英語も結構あるのではないかと思うのですが、昔から気になっているのがこのアラー様のことです。
イスラム世界では過去も未来も全てはアラー様の思し召しなので、その未来が思うように行かない場合のヘッジをかけると言う事は神に異議を申し立てる事になり、許されない事なのです。
この理由から保険と言う概念がなかなか定着しないと言う話なのですが、この話を聞いて気になったのが保険会社=Insurerと言う言葉です。
Insha AllahもInsurerも発音がインシュアラーではないかと・・・・イスラムの人々は将来のリスクもアラー様を信じてそれに従う・・・・・それ以外の人々は将来のリスクは保険でヘッジする・・・・それがともにインシュアラー・・・・?
動詞のInsure(確実にする、保証する)やensure(確保する、安全にする)とアラー様の関係も大いに気になるところです。
ちょっと脱線しましたね。
どうか12月も良い月となりますように・・・・・・・・God willing !