2013年12月29日日曜日

Well-Tuned EIGO. : Out From Under.

2014年の投資戦略の最もお勧めのなのは米国の不動産であると言うレポートを読んでいたのですが、その中で著名な大手ファンドが既に不動産への投資を積極的に増やしていると言う話が出ていました。その動きを間近で見ていると言う人物による情報提供と言うのが以下の部分です。

He said, " I was trying to buy a rental place a couple weeks ago but they bought it out from under me. From what I've heard, that has happened a lot down here. I know they've relocated guys here solely to build their portfolio of houses."
(彼の話では、「2週間ほど前に賃貸物件を物色していた時に、彼らが横からさらって行ってしまったんだ。どうやら同様の話が最近この界隈で多発しているようだ。彼らは住宅物件のポートフォリオ構築の為だけにこの地区のスタッフを増員している事もわかっている」との事でした。)


投資の話は脇に置きますが、"They bought it out from under me"と言う部分が目を引きました。

例えばここで、 They suddenly stepped in and took it away. 等とやるよりも、横からさらって行くとか、出し抜くように持って行かれた、と言うようなニュアンスが出ている感じでしょうか。

文法的に硬いことを言えば、From もUnderも前置詞として目的語を取るべきなのですが慣用表現も含めて前置詞が繋がるような用法は結構ありますね。

この They bought it out from under me. にはunderの後にmeと言う目的語がありますが慣用句の中には何も取らないケースもあり、文法的には尻切れトンボ感のある用例もあります。

He managed to get out from under. ⇒ 彼はどうにか危機を脱した。

唐突に終わる感じが不思議なんですよね・・・・

後は、pull someone's leg = ~をからかう。と言うのが日本の感覚と違うので注意が必要なのは良く知られていますが、では脚を引っ張ると言うのはどう言うのかというのも今回の”Out From Under”が働く領域です。

Take someone's legs out from under someone. = ~の脚を引っ張る。足もとをすくう。

と言う事でやや脱線しましたが、大物投資家に物色してた不動産を横取りされてしまったと言う人が使用した、They bought it out from under me. と言う言い回しに「へ~」と思ったと言うお話でした。

基本単語ほど奥深いですね。

Review of the Week.(Dec.23rd - 27th.2013)

12月23日(月)~27日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events

 ①米国
  ・11月個人所得⇒+0.2%(予想+0.5%)。
   同個人所得⇒Unch(予想+0.4%)。
  ・11月PCE⇒Headline+0.9%、Core+1.1%。
  ・IMFが2014年の米国経済成長予想を引上げ
  ・11月耐久消費財受注⇒+3.5%(予想+1.3%)。
   同非輸送財受注⇒+1.2%(予想+0.9%)。
  ・Richmond連銀Lacker総裁⇒QE縮小は画期的(Slam Dunk)。
  ・Dallas連銀Fisher総裁⇒QE縮小は$10bioではなく$20bioの
   ペースで行うべき
  ・失業保険申請件数⇒338千件に減少(予想345千件)。

 ②カナダ
  ・10月GDP⇒+0.3%(予想+0.1%mom)。

 ③日本
  ・日銀月例報告⇒2014年第一四半期の予想を引上げ
   雇用と賃金の改善傾向を指摘。
  ・日銀11月会合議事録⇒2名の委員が第3四半期のGDP減速を懸念
   特に景気回復トレンドの減速、在庫動向と賃金縮小リスクを懸念。 
  ・11月コアインフレ⇒10月の0.9%から1.2%に上昇(yoy)。

 ④欧州
  ・ECBメンバーWeidmann(独)⇒物価安定は緩和政策継続の
               免罪符ではない。
              ECBはインフレ懸念が出れば適時
               に引締めを

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式続伸の潮流。
  ・週次で米Dow+1.6%,S&P500+1.3%,Nasdaq+1.3%。
  ・先週も最高値更新するも週末にかけて失速。
  ・今や世界のリード役となった日経平均は16.2千円へ。
   同水準は6年2ヶ月ぶり水準。
  ・日経平均は7日連騰後に週末に小幅調整。
  ・債券は価格下落,利回り上昇バイアス。
  ・米10年債利回りは2011年7月以来の3.02%まで上昇
  ・週末は小幅に調整し10年債3.01%,30年債3.94%で越週。

 ②商品市場
  ・原油価格上昇⇒4週連続の在庫減少やアフリカ内戦が主因
  ・貴金属下落にも一服感。
 
 ③為替市場
  ・ユーロが対ドルで2年振り高値水準へ
   2011年10月以来となる1.3892水準をつける。
  ・円は対ドルで5年ぶり安値水準へ。一時105円台へ
  ・ユーロ円も2008年10月以来の145.67まで上昇

JPY on the Bearish Track.

円安継続です。ドル円で105円台、ユーロ円で145円台後半とも5年ぶり水準です。
USDJPY DAILY ⇒ 105 Taken Out.
EURJPY DAILY ⇒ Up to 5yrs' High.

円安と日経平均は完全にTandemな動きになっていますが、株式市場でも日経平均の上昇が世界の株式市場の牽引役となっており、為替市場と株式市場が相互に相手を引上げながらここまで来た格好ですね。

日経平均が1万6千200円台まで、ドル円が105円台までと言うそれぞれが6年2ヶ月振り、5年振りという水準です。

因みに株はTOPIXも5年4ヶ月振りの高水準ですので、アベノミクス相場の第二章は極めて順調な足取りで2013年を終えようとしている感がありますね。

日本株の買い手、日本円の売り手は共に海外勢の貢献も大きく、市場関係者の多くが2014年も海外勢は同様の戦略を仕掛けてくるのが確実視されている状況です。

欧米株も米GRBのTapering開始の影響を消化している感があり、一部の市場参加者からの強い警鐘を尻目に今のトレンドは予想外の高みまで継続する可能性も無視出来ないようですね。

EUR : False Break ? Unexpected Boost from Bundesbank.

EURが世間の調整⇒反落のシナリオに反して一時大きく上昇しました。
EURUSD DAILY ⇒ False Break?

ただこれはかなりトリッキーな動きですね。

チャートの通りですが、大きな上髭を残して日足の実体部分はロウソク足の下4分の1程度まで圧縮されています。

先週はEUR反落期待のショートポジションも多かったので、最後に大きなSqueezeが入っただけの話であって、レンジを上抜けし始めていると言う解釈は時期尚早のようなイメージですね。

何も無ければ静かな越週だった可能性もありますが、ECBメンバーでもある独ブンデスバンクのWeidmannから予想外にタカ派的な発言が出た事が引き金となったとされています。

物価上昇圧力が低い事が緩和的な金融政策を許容するとは限らないと言う趣旨の発言でした。
(Low price pressure cannot be a licence for arbitrary monetary easing.)

元々インフレファイターと言えばブンデスバンクの代名詞ともいえる訳で、Weidmannはインフレ懸念には迅速適時に引締めをするべきとも述べています。
(ECB must be sure to raise rates at the right time, should inflation pressure mount.")

EURショートを切らされた勢力からは、インフレよりお前がリスクだと思われた事は確実でしょうね。

結局Squeezeも大部分が上髭で終わってしまっていますが、こういうトリッキーな動きも年末の風物詩ではありますね・・・・・

Top FX Movers of the Week.(Dec.23rd - 27th.2013)

12月23日(月)~27日(金)の週の週次ベースの主要通貨ペア動向です。

  通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
GBPJPY 173.27   169.94   +333  +1.92% 

CHFJPY 117.92   116.09   +183  +1.55% 

EURJPY 144.51   142.27   +224  +1.55% 

GBPCAD1.7641   1.7368   +273  +1.55% 

GBPAUD1.8577   1.8296   +281  +1.51% 

GBPNZD2.0190   1.9897   +293  +1.45% 

CADCHF 0.8322  0.8421    -99     -1.19% 

EURCAD1.4714   1.4540   +174  +1.18% 

EURAUD1.5496   1.5316   +180  +1.16% 

AUDCHF 0.7903   0.7994    -91    -1.15%

上記通貨ペアの分解結果は以下の通りでした。
上昇通貨 ⇒ GBP(4回),CHF(3回),EUR(3回)
下落通貨 ⇒ JPY(3回),CAD(3回),AUD(3回),NZD

先週も上位3つがクロス円の上昇でした。105円台をつけたドル円はランク外ですが円安は小規模な調整を消化しながら上昇を継続中です。後は上昇サイドに欧州通貨が並んでいるのも目を引くところです。コモディティ通貨は下落サイドで揃い踏みでした。

The Final Round Rush : How They Finished the Week.

12月27日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨ペア動向です。

   通貨ペア ↑↓   終値    始値  変動(pips) 変動(%)
NZDUSD 0.8145  0.8177   -32  -0.39% 

NZDCAD0.8712  0.8742   -30  -0.34% 

NZDJPY ↓  85.63   85.88    -25  -0.29% 

USDCHF 0.8914  0.8889  +25  +0.28% 

CHFJPY  117.92  118.17   -25   -0.21% 

GBPCHF 1.4687  1.4656  +31  +0.21% 

AUDUSD 0.8867  0.8884  -17   -0.19% 

EURUSD 1.3744  1.3767   -23   -0.17% 

GBPNZD 2.0190  2.0157  +33  +0.16% 

USDCAD 1.0705 1.0690   +15  +0.14% 

上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ USD(5回),JPY(2回),GBP(2回),CAD
下落通貨 ⇒ NZD(4回),CHF(3回),AUD,EUR,CAD

週末と言うか事実上の年末前のポジション調整ですが、米ドルには買い戻し、南半球と欧州の勝ち組であるNZD,CHFには売り圧力が掛かったようです。

2013年12月23日月曜日

イクラなんでも・・?

Mr.Bobby Lee : CEO of BTC China

前項で書いたBitcoinの急落ですが・・・ その引き金を引いたBTC ChinaのCEOの写真が色々なメディアに掲載されています

Bitcoinの価格は短期間で急騰しており、2013年は世界中が「Bitcoinの価格はいくらなんだ?」と騒ぎ続けていました。
 このBitcoinなるものへの投資話は随分頻繁に持ち込まれるようになったのも2013年の春先からだったと思います。夏ごろにはBitcoinの価格変動をビジネス機会と捉えた業者の一部にBitcoinの自動売買システムを売り出す動きも活発化しました。

いくらなんでも・・・・・電脳通貨だよね・・・・・いくらなんでも・・・・と戸惑う市場参加者も少なくありませんでした。

この仮想通貨は何処の国にも属さず、どの政府の規制も受けないと言う事からやがて麻薬や武器などの違法取引に使用されたり、資金洗浄に利用されたりと言う裏の顔を持つようにもなり、遂に金価格まで越えたところで・・・(示し合わせた訳ではないのでしょうが)・・・米国のQE縮小と中国の取引規制によるバブル潰しが行われた格好です。

ところで・・・冒頭で述べたBTC ChinaのCEOの写真ですが・・・・

彼が手に持っているものを見て、再び思わずにはいられません・・・・

・・・・いくらなんでも・・・・

Well-Tuned EIGO. Oh...Bitcoin : A Bit of a Coin.

chart
Bitcoin ⇒ Champing at the BIT.

敢えて触れないようにしてきたのですが、流石にBitcoinのバブルは弾けてしまったようですね。

11月末から12月にかけて$1,200を越えた時点で相当危ないと思いましたが、その後の下落も相当危ない状況ですね。

$1,200台のミドルまで到達してから$500割れまで下落しているので価格は半減以上の下落をしている事になります。

高値をつけてからはFRBのTapering観測等で調整を続けていましたが、直近の大幅下落の直接の引き金は、中国当局による規制です。

具体的には先週12月18日(水)の朝に中国最大の取引所であるBTC Chinaが当局の指導に人民元の新たな受け入れを停止した事でした。

10月に世界最大のBitcoin取引所となったBTC Chinaは、11月の$1,200越えと言う歴史の証人になり、12月にはBitcoin暴落の引き金を引くと言う巡り合わせとなりました

この$1,200越えと言うのは、Bitcoinの価格が1オンス当たりの金価格を越えたと言う意味で大変な重みを持った訳ですが、ある意味で歴史を作った直後に急落したともいえます

Virtual空間から出現した仮想通貨が現物空間の実物通貨の代表を凌駕したところで、そのVirtualバブルが弾け始めたと言うことになると思います。

歴史を作った直後の急落・・・・・絶頂からの失脚・・・・北朝鮮のNo2や東京都のNo1に起きた事が時を合わせる様にBitcoinにも起きていたのは社会現象にもトレンドがある事、経済、市場、政治を横断するような大きな波動が存在する事を暗示しているようにも思えてなりませんね

Bitcoinは、お金もどき(=A bit of a coin)であり、非常に不安定な状況にある(=Champing at the bit)と考えれば、名前どおりではあるのですが・・・・

2013年12月22日日曜日

Review of the Week.(Dec.16th - 20th. 2013)

12月16日(月)~20日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①米国
  ・12月FOMC⇒Tapering開始決定。
        2014年1月より債券購入額を$10bio減額
        TreasuryとMBSで$5bioずつ減額。
        現在毎月$85bio⇒$75bio⇒継続的減額も示唆。
        経済見通しも改善へ
        失業率が6.5%まで改善しないと引き締めはせず。
        FFレートは相当期間引き上げない方針
        (Forward Guidanceは強化)

 ②欧州
  ・S&Pによる格下げ⇒EUの信用格付をAAA⇒AA+に引下げ
           28ヵ国の総合的な状況悪化が理由。
           各国の財政改善へのコミットも不安要因。

 ③英国
  ・BOE12月議事録⇒現行政策の維持は満場一致。
          力強い経済回復の中でGBP高は懸念材料
  ・S&Pは英国の格付は維持

 ④日本
  ・日銀12月政策決定会合⇒現行金融政策の維持。
             日本経済の緩やかな改善が継続。
             インフレ期待も総合的に上昇傾向
             引締めは失業率が7%以下で安定後。
 
  ・日銀短観(Q4)⇒大きく改善
         大企業製造業12⇒16。2008年以来5年ぶりの水準
         同中規模企業、小規模企業⇒各々6と1に改善。
         大企業非製造業⇒14⇒20。
         同中規模企業、小規模企業⇒各々11と4に改善。
         2014年大企業の設備投資は4.6%増加予定。

 ⑤南半球
・豪12月RBA議事録⇒緩やかな緩和バイアス。
           景気回復低調も部分的には回復の兆し。
           豪ドル高を懸念

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場上昇、債券市場は小動き⇒Taperingは織込み済みか
  ・米DOWは$16,221.14、S&P500は$1,818.32の史上最高値で越週
  ・米10年債利回り2.887%、30年債3.824%と落ち着いた動き。
  ・日経平均も15,870.42円の終値ベース年内最高値で越週

 ②商品市場
  ・FEDのTapering開始の影響で貴金属が下落
   金は一時1オンス当たり$1,200割れで単年ベースで
   32年ぶり下落規模。

 ③為替市場
  ・クリスマス休暇前で材料の割に小動き。
  ・FedのTaperingは米ドルの上昇圧力に
  ・ドル円は104円台へ。
  ・最強通貨は英国ポンド。
  ・ポジション縮小圧力で豪ドルに買戻し。

Precious Metals : Also Tapering Off.

FRBのTapering決定は米ドルを押し上げる以上に貴金属の足元をすくってしまったかもしれません。金価格は1オンス12百ドルも割り込み、週末に小戻ししていますが年初来の下落は単年ベースで30年以上ぶりの規模となっています。
GOLD DAILY ⇒ Failed to Bounce.

こうなると銀価格もタンデムですね。1オンス当たりで$20を割り込む水準で越週です。

SILVER DAILY ⇒ Even $20 Ounce is Heavy.








貴金属は主要国が異次元緩和政策を取る中で資産の裏付けなく紙幣をする捲る環境下、既存通貨への不信感やインフレリスクを嫌気した資金流入による大幅な値上がりを享受しましたが、やがてその役割がBitcoinなどに代替されてしまい、頼みのインドや中国からの需要も変節してきた為に反発のキッカケを見つけられない状態となっていました。

ここへ来てFRBがTaperingというQE政策の縮小を採択した事からインフレリスクの低減を背景に更なる売り圧力に晒されてしまっている状況です。

2013年序盤は貴金属に関しては、ショートにはしないけど今は買い増さないと言うスタンスの投資家が殆どでしたが、今では貴金属は先物でショートポジションを取る勢力も相当多く、Squeezeが起きても不思議は無い環境ではありますが、今回の米国のTaperingは新たな売り材料となってしまった感もあります。

2014年には、どこかでどんでん返しがあるのでしょうか?

USDJPY Got a Shot in the Arm by Fed Tapering Decision.

ドル円は先々週に104円に肉薄した後102円台まで反落していましたが、FOMCに向けてじわじわと103円台を回復し、こう着状態の中で発表された米国のTapering開始を受けて一気に104円台に跳ね上がりました。
USDJPY DAILY ⇒ Looking Up.
それにしてもこのチャートはしっかりと調整をこなしながら次の材料でまた上げるというパターンを繰り返しています。

これはチャートとしては理想的な上昇軌道とも言えるものではないでしょうかね。

ポンと上げた所で堪え切れずに飛び乗ったようなポジションを振り落としてからまた上がると言う展開なので、過度なポジションの片寄りは出来難いパターンです。

シカゴの先物などの円ショートに関しては、実態的にはクロス円での円ショートが殆どではないかと思うので、そちらの方で大きな波乱が無い限りはドル円自体はまだまだ上がれると言うイメージもありそうです。

ユーロなどに失速感が出ている為にクロス円の動向に要注意という年末年始となりそうですね。

JPY-Crosses : A Sort of Divergence?

円安相場をリードしてきたクロス円軍団はドル円ほど強気なチャートでは無く、週末の調整幅もドル円より遥かに大きかった印象です。
GBPJPY DAILY ⇒ Hanging in?













EURJPY DAILY ⇒ Feels a bit Heavier.













CHFJPY DAILY ⇒ Consolidation.
上がる時にはポーンと大きな陽線で上がってしまうので、中々飛び乗れない訳で、こう着状態の時から我慢して持って置くという株式のような戦略が機能する展開が続いてきました。

所与の材料の中では、中長期的にそのトレンドが続く可能性も高いといえますが、年末年始は時折大きな逆行も起こり得る事は過去の歴史からも無視出来ないリスクかと思います。
クロス円はドル円ほど勢いが無いというのが、円安全体の減速や調整の兆しなのか、或いは単に円安の中心がクロス円からドル円にシフトしてきているだけなのかと言う命題ですね。

EUR : Sign of Losing Steam.

ちょっとユーロには失速感が強まっていますね。
EURUSD DAILY ⇒ Time to Correct?
FEDのQE縮小決定もありましたので対ドルでの上昇は明らかに失速ですね。

ユーロ円のパフォーマンスも今ひとつ伸びを欠く展開です。

EURJPY DAILY ⇒ Upside Momentum Contained.






ユーロはドルや円以外の主要通貨に対するクロス取引でも劣勢が目立ってきました

やはりEU格下げの影響もありそうですね。

EURGBP DAILY ⇒ Tumbled.








EURAUD DAILY ⇒ AUD Begins to Bounce?









年末年始のユーロは特に注目すべき通貨の一つですね。

Top FX Movers of the Week.(Dec.16th - 20th. 2013)

12月16日(月)~20日(金)の週を通した週次ベースの主要通貨ペアの値動きの総括です。

 通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
GBPJPY    169.94   168.16  +178   +1.05% 

GBPCHF  1.4630   1.4484   +146   +1.00% 

GBPNZD  1.9897   1.9705   +192   +0.96% 

NZDUSD  0.8192   0.8262    -70      -0.85% 

USDJPY   104.08   103.20    +88     +0.85% 

USDCHF  0.8959   0.8890    +69     +0.77% 

GBPCAD 1.7368    1.7241   +127   +0.73% 

EURGBP 0.8369    0.8429     -60     -0.72% 

GBPAUD 1.8296    1.8166   +130   +0.71% 

USDCAD 1.0636    1.0581    +55    +0.52% 

上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ GBP(6回),USD(4回)
下落通貨 ⇒ JPY(2回),CHF(2回),NZD(2回),CAD(2回),EUR,AUD

経済の力強さでGBPが、FRBのTapering開始でUSDがそれぞれ上昇。
ただしOutperformerはGBPだったという展開です。

流石にこの時期ですので変動率が下がってきているように見えますが、実は
上髭や下髭まで含めれば先週も結構な値幅は出ていたと言えるでしょう。
上下に髭が伸びやすいと言うのも年末相場の危険な値動きを象徴していますね。

The Final Round Rush : How They Finished the Week.

12月20日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨ペア動向です。
クリスマス休暇前の最後のポジション調整の時間帯でした。

 通貨ペア ↑↓  終値    始値  変動(pips) 変動(%)
NZDCAD 0.8712  0.8760  -48  -0.55% 

GBPCAD 1.7368  1.7442  -74  -0.43% 

EURCAD 1.4540  1.4586  -46  -0.32% 

CADJPY ↑  97.82   97.53  +29 +0.30% 

NZDUSD 0.8192  0.8215  -23  -0.28% 

AUDCAD0.9490  0.9515  -25  -0.26% 

USDCAD 1.0636  1.0664  -28  -0.26% 

CADCHF 0.8421  0.8399 +22  +0.26% 

NZDCHF 0.7340  0.7359  -19   -0.26% 

NZDJPY ↓  85.24   85.44   -20  -0.23% 

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ CAD(7回),USD,CHF,JPY
下落通貨 ⇒ NZD(4回),GBP,EUR,JPY,AUD,USD,CHF

サンタクロースの気配を感じて上昇したのはCADで下落したのはNZDと言う
結果となりました。

CADショート、NZDロングは確かに市場に溜まっている感じですかね。

個人的にはクリスマスの夜の為にキャンドル(ろうそく)が需要されたと
言いたいところですね。

2013年12月15日日曜日

Well-Tuned EIGO. : Mean the World.

mean the world と言う言い回しにも良く出くわしますが、これも1対1でズバリ対応する日本語が無いと思われます。従って時々「おお、こういう時にもこれを使うのか」と思ったりするのですが、この週末も録画していた番組を見ていてこの表現に出会いました。

ある人が自分の飼い犬の行動に問題があると判断し、著名な専門家に矯正を依頼していたのですが、矯正中にこの犬が専門家の施設から逃亡してしまったと言う場面でした。

この専門家から報告と謝罪の電話を受けた飼い主が急いで施設に向かうのですが、途上では憤りと不安で一杯だったそうです。施設に着くと直ぐにこの専門家が出てきて飼い主をしっかりハグしながら誠実に不手際を謝罪し、事の経緯とスタッフが手を尽くして捜索活動をしている旨を説明しました。

その場面を述懐する飼い主の言葉が、"And that meant the world to me."でした。
訳語を当てるなら、「もうそれで十分でした」とか「憤りや不満は氷解しました」と言う感じでしょうか。

もう少しロマンチックな場面であれば、You mean the world to me. で、「君しか見えない」、「僕には君が全てだ」という感じで使われるのですが、上記のような場面でも使用されるのですね。

何らかの些細な事で疎遠になってしまったり、わだかまりが出来てしまった旧友などと、これまたちょっとしたキッカケで交流が復活したというような事は多くの人が経験しているのではないでしょうか。弁解でも弁明でも無く・・・そんな事はどうでも良くなって、失った時間が消え去ったようになってくれれば・・・・It(=キッカケなど) means the world to me.・・・・ですよね。

人生の転機となったような事象を語る際などにも使える言い回しだと思います。

Review of the Week.(Dec.9th - Dec.13th.2013)

12月9日(月)~13日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

  ①欧州 / スイス
  ・欧州圏Sentix投資家信頼感⇒予想外の低下(8まで低下)。
  ・欧州圏10月工業生産⇒▲1.1%。
  ・独10月鉱工業生産⇒▲1.2%(mom)。
  ・独10月貿易収支⇒eur16.8bioに低下。
  ・スイス11月失業率⇒3.2%(unch)。
  ・スイス10月小売売上高⇒+1.2%に上昇(yoy)。
  ・ECBの資産査定に備えて欧州金融機関が海外資産を縮小
   ⇒ユーロのレパトリ加速。
  ・ECBボード Coeure⇒欧州はデフレリスク低く米国のようなQEは不要。
  ・ECB月例報告⇒資金市場の金利上昇を牽制。
  ・ECB Liikanen⇒金利は相当期間現行水準以下で推移。
         政策オプションは多岐に渡り必要に応じて実施。
  ・スイスSNB⇒CHFの対EURレートの上限1.2は不変のポリシー
        必要に応じてCHF売り介入も辞さず
        政策金利のゼロ金利政策は有効に機能。
  ・Eur22.7bioの3年物LTROが返済へ(市場予想の約4倍)
  ・スイス11月PPI⇒▲0.1%(mom),▲0.4%(yoy)。


 ②日本
  ・第3四半期GDP確定値⇒暫定値+0.5%から+0.3%に下方修正。
  ・10月経常収支⇒▲1,279億円と9ヶ月ぶり赤字。
  ・11月工作機械受注⇒+15.4%(mom)。
  ・10月第三次産業指数⇒▲0.7%(mom)。
  ・11月消費者信頼感⇒42.5に上昇。
  
 ③英国
  ・10月鉱工業生産⇒+0.4%(mom),+3.2%(yoy)。
  ・10月貿易収支⇒▲GBP9.7bioに赤字拡大。
  ・BOE Carney総裁⇒フォワードガイダンスは成功している。
          英国経済の回復は加速傾向。
          完全正常化にはまだ時間が掛かる。
 
 ④米国
  ・St.Louis連銀 Bullard総裁⇒12月のTaperingに言及。
        雇用データで判断すればTapering開始可能性が上昇。
        小規模なTapering後に2014年前半の動向を見極めれ
        ば良い。
  ・Dallas連銀 Fisher総裁⇒It's time to taper.
  ・米議会上院下院超党派による予算案を提出⇒上院を通過。
                3年越しの懸案の決着期待
  ・11月小売売上高⇒+0.7%(予想+0.3%)。
  ・12月6日の週の失業保険姿勢件数⇒368千件に増加
                  (予想321千件)。

   ⑤中国
  ・10月工業生産⇒前月の+10.3%⇒+10%に減少。
  ・11月小売売上高⇒前月+13.3%⇒+13.7%に上昇。

   ⑥豪州 / ニュージーランド
  ・豪11月NABビジネス信頼感⇒5に低下。
  ・豪11月住宅借り入れは1%上昇。
  ・豪12月Westpac消費者信頼感⇒▲4.8%の低下。
  ・RBNZ12月会合⇒OCR金利は2.5%に据え置き。
        声明文はタカ派的トーンで今後の引締めを示唆。
        為替市場のNZD高には懸念を表明。
  ・RBA Stevens総裁⇒利下げより豪ドル安による景気刺激
           が理想。
          AUDUSDは0.95よりも0.85寄りが
           好ましい水準。
          現時点での為替介入はコストに
           見合わない。

 ⑦CFTCデータ(123)
  円売りポジションが大幅拡大。
  ・ユーロは前週までのショートからロングへ転換
  ・英国ポンドはロングポジションが拡大。
  ・豪ドルとカナダドルはショートポジション拡大

2 金融市場

 ①格式市場 / 債券市場
  ・米株は週次ベースでマイナス
  ・債券市場は行って来いでほぼFlat。
  ・週次でDow⇒▲1.7%,S&P500⇒▲1.7%,Nasdaq⇒▲1.5%。
  ・日経平均は週次で103円上昇(+0.67%)と全体の牽引役に
  ・米10年債利回りは2.87%(先週2.86%),
   30年債は3.88%(先週3.89%)。

 ②商品市場
  ・クリスマス相場で全体的に小動きのレンジ取引。

 ③為替市場
  ・円安進行⇒週前半で反発も後半に再下落。
  ・ドル円の103.92、ユーロ円の142.81は共に5年ぶり高値
  ・週終値は103.19、141.76まで調整して越週。
  ・資源国通貨は小反発の展開。
  ・ユーロドルのベーシススワップが2008年以来のプレミアムに。
   (ユーロの先物が直物より高い状態)

USDJPY Had a Glimpse at 104.

先週のドル円は2008年10月以来の5年ぶり水準となる103.92まで上昇しました。まさに104円の壁を垣間見た感じです。週末に向けて調整が入りましたが103円台を保っての越週です。
USDJPY DAILY ⇒ Looking Higher?

ただ、株式市場も同様なのですが先週の日足は陰線が目立つ展開になっています。

相変わらずどこかで説得力のある陽線が出る流れで高値を更新しながら上昇軌道を描いていますが、104円手前まで行った金曜日も終わってみれば陰線になっています。

先物市場での円ショートも先週は大幅な増加をしていますが、FOMCと言う重要イベントや年末の流動性という波乱要因を考えながらのポジション運営と言う局面ですね。

今週高値を更新した事で101円台まで調整したところが戻り安値のボトムになった事が確定していますが週末の攻防を見ていると102円台を固めに行く位の小幅調整は十分ありえますね。クロス円のチャートが逆に短期トップをつけて折り返し始めている印象ですので今週もドル円、クロス円としっかり注目していく必要がありますね。

JPY Crosses : Correction Time At Least.

クロス円のチャートが折り返しの兆候を見せ始めていますね。遂に・・・と言う感じもしますが、時間軸でも価格軸でも調整余地は大きいと思える一方で、これだけのメガトレンドですので調整も浅いかもしれないと言う見方も出来ます。
AUDJPY DAILY ⇒ Are you in ?
AUDJPYですが、これは殆ど地震計のチャートのようですね。真横に波動が激しく上下動している感じです。
CADJPY DAILY ⇒ Still Looks Stable.









CADJPYはまだ行けそうな形状ですね。
CHFJPY DAILY ⇒ Losing Momentum?










CHFJPYはロング勢が殆ど怖い思いをしない状況で来ていますが、今週は少し気を揉む可能性も?
EURJPY DAILY ⇒ Weak end of the week?









EURJPYも金曜日に5年ぶり高値やっておいて陰線出して終わっています。

最後はGBPJPYですが、これもするする上がって170円台とかやちゃってからがドタバタの展開で陰線引けしています。

やはり少し調整しないと次の上げは苦しい感じですね。ちょっと伸び切っていますからね・・・。
GBPJPY DAILY ⇒ Gives us Pause?

EURO, like chickens, always Come Home to Roost?

今年のユーロ上昇の背景は色々な要因がありますが、有力な動きとして欧州勢のRepatriationが指摘されています。

足元でも年末に予定されているECBによるAsset Quality Reviewに備えた資本増強目的による海外資産の清算とユーロの本国還流が広範に行われているのと、更に予想の数倍と言う規模で返済されているLTROなども一役買っていると考えられます。
EURUSD DAILY ⇒ Turning?
ファンダメンタルズ的には誰もが弱いと思っていた通貨がこんな右上がりのチャートを作ってしまうのですから市場と言うのは本当に難しいものですね。

このLTRO返済やECBの資産監査に備えて海外からユーロを本国還流させて来た欧州金融機関の動きは中国に最も影響が出ていると思われます。

将来何処かで米国と対峙することを想定している中国は意識して欧州とのつながりを重視してきました。欧州側も利害は一致しているので中国にどんどん投資をしてきた訳ですが、これが今本国に還流していると言うことですね。

日本だけじゃなくて、欧州も中国も2014年が正念場と言う印象が強まりますね。

RBA Likes 0.85 AUDUSD and SNB Dislikes 1.2 EURCHF.

"金融緩和よりも豪ドル安で景気を刺激したい"と言うあまりにも無邪気な(?)本音を吐露したRBAのStevens総裁ですが、市場も無邪気に豪ドル売りのお墨付きと考えて動いてきました。
AUDUSD DAILY ⇒ Digging Deeper....

一方でスイスフランの急上昇によりEURCHFのクロスが下落してきましたが、ここでSNBから市場にReminderが出ています。

EURCHFの1.2は下回っちゃいけない水準ですからね・・・と言うのがメッセージですね。

欧州圏との貿易力のバランスを意識している為にスイス当局が気にする為替レートはUSDCHFよりもEURCHFです。
EURCHF DAILY ⇒ Trying to Bottom Out.
先週の動きは底固め過程のようにも見えますね。必要なら介入も辞さないと言うSNBを信じてEURCHFのショートをここで利食っている勢力や中央銀行のスタンスを盲信して押し目を拾い捲るアルゴリズムも結構走っていますのである程度の下値硬直感が出てきていると思います。

いずれにしても為替は相応に動いているので、各中央銀行の思惑が言動に表れ始めていますので注意していきましょう。

Top FX Movers of the Week.(Dec.9th - Dec.13th.2013)

12月9日(月)~13日(金)の週の週次ベースの主要通貨ペア動向です。

 通貨ペア ↑↓ 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
AUDCAD  0.9489   0.9679  -190   -2.00% 

AUDCHF  0.7972   0.8118  -146   -1.83% 

EURAUD 1.5319   1.5050  +269  +1.76% 

AUDUSD  0.8967   0.9103  -136   -1.52% 

AUDNZD 1.0841   1.0984   -143   -1.32% 

GBPAUD 1.8166   1.7952   +214 +1.18% 

AUDJPY ↓  92.54    93.61    -107   -1.16% 

CADJPY ↑  97.50    96.70     +80  +0.82% 

GBPCAD  1.7241  1.7381   -140   -0.81% 

NZDCAD  0.8742  0.8802    -60   -0.69%  

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ CAD(4回),CHF,EUR,USD,NZD,GBP,JPY
下落通貨 ⇒ AUD(7回),JPY,GBP,NZD

圧巻の豪ドルの弱さ・・・と言う週でした。中銀総裁が利下げよりも通貨安で景気回復をしたいと言っているのですから市場も売りを加速させますよね。

The Final Round Rush : How They Finished the Week.

12月13日(金)の北米市場における最後の4時間の主要通貨ペアの攻防です。

   通貨ペア ↑↓   終値    始値   変動(pips) 変動(%)
USDCAD 1.0581  1.0605   -24   -0.23% 

GBPCAD 1.7241  1.7278   -37   -0.21% 

NZDCAD 0.8742  0.8758   -16   -0.18% 

EURUSD 1.3740   1.3716  +24  +0.17% 

CADJPY  ↑  97.50   97.34    +16  +0.16% 

GBPCHF 1.4484   1.4507   -23   -0.16% 

USDCHF  0.8890   0.8904   -14   -0.16% 

NZDCHF 0.7344   0.7354   -10   -0.14% 

AUDUSD 0.8967   0.8956  +11  +0.12% 

GBPAUD 1.8166   1.8188   -22   -0.12% 

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CAD(4回),CHF(3回),AUD(2回),EUR
下落通貨 ⇒ USD(4回),GBP(3回),NZD(2回),JPY

全体的に小動きですが、やはり週次パフォーマンスから見て調整方向のバイアスが目に付く印象ですね。

2013年12月9日月曜日

Well-Tuned EIGO. : Double Dutch.

Go Dutch=割り勘にする と言うのは有名ですが、Double Dutchというのは知られていないのではないでしょうか。

実はGo Dutchと言うのも古いか英国表現のどちらかではないかと言う仮説を持っているのですが、米人には通じない気がします。割り勘は寧ろ普通に Split the bill 等と言っていると思います。

それはそうと Double Dutchですが、著名な投資助言会社のアナリストが欧州の重層的な銀行救済スキームが複雑すぎてLTROだなんだとか、もう訳がわからないと話していたので思い出しました。

日本人は語学が苦手と言われますが、実は外国語には皆が苦労しているのかなと思わせる表現も多く、英語でも全くわからないとか、ちんぷんかんぷんでお手上げだと言う時には欧州の言葉に例えられたりします。

It is all Greek to me. とか It is double dutch to me.と言うのがそれですね。

ギリシャ語は確かに難解ですし、同様にただでさえ難解なオランダ語のダブル状態だというのはもうちんぷんかんぷんですと言う事ですね。ここにドイツ語やフランス語が出て来ないのは英国人のプライドが許さなかったのかもしれませんね(笑)。

私もわからない事は多いのですが、個人的には It goes over my head.(全然判らないわ~)と言うのを多用しています。

精進しましょう。

2013年12月8日日曜日

Well-Tuned EIGO. : Just the guy.

ケーブルTVでジョンレノンのNY時代の特集を放映していました。彼は米国から国外退去命令などを受けながらもNY市に住み続けていた事を始めて知りました。強制退去の影に怯えながら過ごしていた時期が長かったとのことでした。彼が後に自信が拘ったNY市で狂信的なファンに射殺されてしまった事を考えると複雑ですね・・・

当時の彼と信仰があった人々のインタビューで構成されていましたが、ある人がジョンレノンは全く有名人風を吹かすことの無い、気さくな普通の人であったと言う話をしていたのですが、使っていた表現は実にストレートでした。

He was just the guy.

これは中々出てきませんね。同じ事を言うのに例えば He was just an ordinary person who never behaved like a big shot. 等とは言えても、He was just the guy.と言うのはやはりNaiveからしか出てこないように思います。

また、何ら特別ではないごく普通の人を不定冠詞ではなく定冠詞を使って表すのも面白いと感じました。

少し前にポールマッカートニーが3人目の夫人と来日して大相撲なども観戦していましたね。気に入ったのか確か次の場所には懸賞金も出すとか。

ジョージハリスンも他界してしまっていますが、ビートルズファンとしてはリンゴとポールには長生きして欲しいと願うばかりですね。 

Review of the Week.(Dec.2nd - Dec.6th.2013)

12月2日(月)~6日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①米国 
  ・11月製造業ISM⇒57.3に上昇(予想55.0)。
  ・11月ADP民間雇用レポート⇒+215千人(予想+173千人)。
  ・11月サービス業ISM⇒53.9に低下。
   雇用データは52.5で5月以来の低水準。
  ・10月貿易統計⇒$40.6bioの赤字(予想以上の貿易赤字)。
  ・第3四半期GDP⇒3.6%に上方修正(予想3.1%)。
   2012年第1四半期依頼の高水準。
  ・11月最終週の失業保険申請件数は過去2ヶ月で最低の298千件。
   ・Lockhartアトランタ連銀総裁12月のTaperingは議論に乗る。
   ・Fed Evans12月のTapering議論の用意あり。
   ・11月雇用統計非農業部門就業者数+203千人(予想+183千人)
              失業率は7.3%7.0%に予想以上の低下。
              7.0%は過去5年の最低水準。
   ・Plosserフィラデルフィア連銀総裁⇒良好な雇用統計に満足。
                         It's Time To Exit QE.

 欧州 / スイス
・欧州圏11月製造業PMI51.5⇒51.6に上方修正。
   2011年6月以来の最高値+5ヶ月連続で50以上。
  ・伊11月PMIも51.4に改善。
  ・スペイン11月製造業PMI⇒48.6に低下(予想51.3)。
  ・仏11月PMI⇒48.3に低下。21ヶ月連続で50未満。
  ・スイス11月SVME PMI⇒56.5(予想54.0)
  ・欧州圏10月小売売上高⇒▲0.2%。第3四半期GDP⇒+0.1%。
  ・ECB12月会合⇒政策金利0.25%据置き。
   2014年インフレ見通しを1.3%⇒1.1%に引下げ。
   2015年見通しは1.3%予想。
  ・スイス11月CPI⇒+0.1%(予想▲0.1%)。
  ・スイス11月外貨準備高⇒CHF435.7bioに増加。

 ③英国
  ・11月製造業PMI⇒58.4(予想56.2)
   2011年2月以来の最高値。
   Outputとnew orderは19年振り高水準。
  ・BOE12月会合⇒政策金利0.5%据置き。
   資産購入規模もGBP375bioに維持。
 
 ④豪州 / ニュージーランド
  ・豪州10月建築許可⇒▲1.8%mom(予想▲5%)
  ・NZ第3四半期交易条件⇒+7.5%(予想+2.9%)
  ・RBA12月政策会合⇒CashRateを2.5%に据置き。
   声明文も11月と同内容。
  ・豪ドル水準は"Uncomfortably High"。
        ・豪10月小売売上高⇒+0.5%(予想+0.4%)。
  ・豪州第3四半期GDP⇒+0.6%(予想+0.7%)。

 ⑤カナダ
  ・BOC12月会合⇒政策金利を1.0%に据置き。
   全体的にDovish。インフレの下振れを懸念。
  ・11月雇用統計⇒就業者数+21.6千人(予想+7.5千人)。
         失業率は6.9%で変わらず(予想7.0%)。

 ⑥日本
  ・日銀黒田総裁⇒設備投資の増加を期待。
         海外経済の動向は懸念材料。
         経済の上振れ、下振れ双方に対処。

 ⑦SWIFTデータ
  ・10月世界貿易データで人民元が米ドルに次ぐ第二通貨に。
  ・ユーロから第二通貨の地位を奪取。
  ・米ドル81.08%、人民元8.66%、ユーロ7.9%。
  ・人民元利用国上位は中国、香港、シンガポール、独、豪州

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・米株は5日連続陰線の後金曜日の雇用統計後に急騰
   週次ベースでは小幅下落もほぼFlatまで回復。
  ・金曜日の上昇幅はS&P500は11月8日以来の最大幅。
   Dowも10月16日以来の上昇幅を記録。
  ・債券市場は価格低下+利回り上昇モード継続
   雇用統計後に金利上昇圧力が強まる動き。
   10年債利回りは一時9月13日以来最高の2.93%まで上昇後
   2.86%で越週。30年債券利回りは3.89%。

 ②商品市場
  ・原油価格は反発。週次ベースで7月以降で最大の上昇幅
  ・貴金属は追随出来ず。依然下向きバイアスのレンジ取引。

 ③為替市場
  ・米ドルは斑模様。対円で上昇も他の主要通貨には苦戦。
  ・日本円は週初から円高バイアス⇒金曜日に反落し円安モード
  ・週次ベースではNZDとCHFが他を圧倒する展開

Currencies,Like Appearances,Are Always Deceptive.

先週の為替市場の値動きは多くの通貨で非常に劇的な反転や屈折がありました。
EURUSD DAILY ⇒ 木、金で上昇再開へ
GBPUSD DAILY ⇒ こちらは失速、調整へ?













AUDUSD DAILY ⇒ 底入れへ?












USDCHF DAILY ⇒ これは一貫してCHF上昇













USDJPY DAILY ⇒ 最後にサヨナラ本塁打的上昇












12月で海外のクリスマスモードも考慮すると短期的な値動きはあまり深入りすると痛い目に遭う機会が増えるのでしょう。既に先週はかなり市場の短期ポジションが傷んだようで、短期プレーヤーは上がっても下がってもポジションを切らされてから戻ると言う展開に苦しんだようです。

日足や週足のトレンドだけを見ながらリスク量を落として持ち切る感じのほうが最後は勝ち残ったと言う展開でした。

12月相場はこのような展開が多くなっていく可能性が高いのでしょうか。2014年には大きな相場が来るかもしれませんが、その前奏曲のようなVolatilityが見られるのかもしれませんね。

JPY : Back on a Bearish Track?

先週前半でテクニカル要因から円のショートポジションを一旦解消したり大きく縮小したりと言う動きを余儀なくされたファンド勢も多かったのですが、金曜日の雇用統計後には大きな寄り戻しも入っています。
USDJPY DAILY ⇒ Is the Correction Over?
木曜日に101円台まで調整していたドル円は金曜日にはもう少しで103円台を回復と言う水準まで大きく戻して越週しています。

このまま103円台を回復してあっさりと高値更新となれば調整終了と言う解釈が成り立つでしょうが、既にクロス円の方ではそのような解釈が十分に成り立つイメージの動きになっています。

CHFJPY DAILY ⇒ Friday Home Run !

GBPJPY DAILY ⇒ Trend on the Mend.













EURJPY DAILY ⇒ New Leg Higher !











CADJPY DAILY ⇒ Big Counter Punch.













CHFJPYやEURJPYが先導する格好で、USDJPY、GBPJPY、CADJPYなどが後詰で控えている感じなのですが、これらが一気呵成に走り出てくるようだとトレンドも加速しそうな勢いです。

株価と共にアベノミクス相場の第二段が来る・・・?

12月相場も枯れていくどころか大注目と言う状況になってきましたね。